4月、駿台予備校で浪人スタート、と同時に文転。理系科目が好きになれなかったし、理系の職に就く自分が想像できなかったため、文系学部に行って公務員を目指そうと考えたのだ。親は呆れつつも「好きにしろ」と言ってくれた。第一志望は地元の旧帝大である東北大学。大の苦手だった物理をもうやらなくて済むんだし、正直1年間もあれば余裕だと思っていた―― この頃は。
6月、模試の結果はだいたいC判定。現役時にはE判定しか見たことがなかった筆者にとってはかなり嬉しかった。
7月、予備校は夏期講習期間に入った。夏期講習をあまり申し込んでいなかった筆者はこの頃から勉強をサボり始める。家や図書館やブックオフで本を読みふけったり、高校の同期とプールへ遊びに行ったり(このとき初めて平泳ぎができるようになった)。
9月、E判定。さすがに焦り、急いで気合いを入れ直す。英単語を覚えるところから。

11月、東北大実践模試を申し込むも大寝坊をかまし欠席。ついでに申し込んだ北大模試はE判定だった。
1月、相変わらずE判定。「落ちたらどうしよう」という考えが頭から離れず、眠れない日々が続く。このプレッシャーは現役時の比ではない。センター1週間前からはもはや勉強どころじゃなかった。
2月、センターは意外とうまくいった(80%)が、依然としてネガティブ&寝不足状態が続く。勉強した記憶がない。
3月、「親になんて言おう……」と思いながら弟に合格発表を見てもらう。結果はなんと合格。びっくりした。
4月、晴れて本学経済学部に入学。入学早々ハタチの誕生日を迎え、優しい先輩方にお酒を奢ってもらいながら今に至る。
―― 以上が筆者の浪人体験記である。伝えたいことは二つ。「E判定でもなんとかなる」ということと、「苦手科目は早めに基礎を固めておこう」ということだ。
筆者は英語が苦手で苦手で仕方なかったのだが、秋頃にようやく『ターゲット1900』の単語を全部覚えてからは世界が変わった。その後は過去問を丁寧に解く。たぶんそれだけで経済学部は受かる。ギリギリの合格だったくせに偉そうなことは言えないが、参考までに。それでは、皆さんの合格を心から願っている。
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